〒489-0909 愛知県瀬戸市みずの坂4-1
クリエイトSD1F

高尿酸値症 DISEASE

健康診断で「尿酸値が高い」と指摘された方へ|原因と痛風を防ぐ対策

健康診断の結果で「尿酸値が高い」と指摘され、不安を感じておられる方は少なくありません。「普段からお酒が好きだが、痛風になってしまうのか」「数値が高いと言われたが、具体的にどう改善すればよいか分からない」といったご相談も多く寄せられます。

尿酸値が高い状態(高尿酸血症)は自覚症状がほとんどないため放置されがちですが、体の中で着実にリスクが進行しているサインでもあります。本記事では、尿酸値が高くなる仕組みや原因、放置することで生じる合併症のリスク、日常生活で取り入れられる予防法について詳しく解説いたします。

高尿酸血症(尿酸値が高い状態)とは

尿酸値とは、血液中に含まれる「尿酸」の濃度を示す数値です。尿酸は、食品に含まれる「プリン体」が体内で分解される際に生成される老廃物の一種です。

通常、生成された尿酸は尿や便とともに体外へ排出されますが、体内で過剰に作られたり、排出が滞ったりすることで血液中に溜まってしまいます。

医療機関の検査において、血中尿酸値が7.0 mg/dLを超えた状態を「高尿酸血症」と診断します。

尿酸値が高くなる主な原因

尿酸値が上昇する背景には、日頃の食事内容や運動不足といった生活習慣が深く関わっています。

1. プリン体の過剰摂取・過食

レバーや一部の魚介類、魚卵など、プリン体を多く含む食品の摂りすぎや過食は尿酸値を押し上げる要因となります。

プリン体の過剰摂取

2. 運動不足と肥満

日常的な運動不足やカロリーの過剰摂取による肥満も、体内ででの尿酸産生を高め、排出機能を低下させます。

運動不足と肥満

3. アルコール(お酒)の過剰摂取

「焼酎やウイスキーならプリン体が少ないため問題ない」と思われがちですが、アルコールそのものに体内の尿酸産生を促進し、排出を阻害する作用があります。そのため、お酒の種類にかかわらず適量を守ることが大切です。

アルコールの過剰摂取

尿酸値を放置することによる合併症とリスク

痛みが無いからといって高い尿酸値を放置していると、血液中で結晶化した尿酸が関節や臓器に沈着し、様々なリスクを引き起こします。

1. 痛風(痛風発作)

足の親指の付け根などの関節に尿酸結晶が溜まり、激しい痛みや赤み、腫れを起こす病気です。

2. 尿路結石

腎臓や尿管に結石が形成され、背部や脇腹に激しい痛みを引き起こすことがあります。

3. 慢性腎臓病・動脈硬化

尿酸の結晶が腎臓の組織や血管を傷つけることで、段階的に腎機能が低下したり、血管の柔軟性が失われたりします。

生活習慣病との複合リスクについて

高尿酸血症は単独が発生するだけでなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症(高コレステロール血症)などの他の生活習慣病と併発しやすい特徴があります。相互に影響を及ぼし合うことで動脈硬化を進行させ、将来的な心疾患や脳血管障害のリスクを高めてしまうため、全身的な数値の管理が極めて重要です。

尿酸値を下げるための日常生活の改善・予防法

健診等で数値の軽度上昇を指摘された段階であれば、毎日の生活習慣の適正化によって改善が期待できます。

1. アルコール摂取量の見直し

飲酒量を控え、週に数日の休肝日を設けるなど適量を心がけましょう。

2. プリン体・摂取エネルギーのコントロール

プリン体を多く含む食品の摂取を控え、バランスの良い食事で適正体重を維持することが推奨されます。

3. 積極的な水分補給

水やお茶などで充分な水分を摂ることで、尿量を増やし、尿酸の体外排出を促進します。

4. 定期的な健康診断の受診

年に1回は血液検査を受け、ご自身の数値推移を定期的に確認することが重要です。

当院における高尿酸血症の検査・治療の特徴

生活習慣の改善のみでは数値の低下が得られない場合や、すでに痛風発作の既往・合併症リスクがある場合には、医療機関での適切な処置が必要です。

当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた食事・運動などの生活指導を基本とし、必要に応じて「尿酸の生成を抑えるお薬」や「尿酸の排出を促すお薬」を用いた薬物療法を組み合わせて行います。

治療の目的は、単に痛風発作を防ぐことだけでなく、将来的な腎機能障害や動脈硬化といった重大な疾患を未然に防ぐことにあります。

健康診断で尿酸値の異常を指摘された方は当院にご相談ください

高尿酸血症は無症状のまま進行するため、健康診断で異常を指摘されたときこそが、将来の重症化を防ぐ大切な機会となります。

瀬戸市周辺で「健診で再検査や精密検査を勧められた」「痛風予防について相談したい」「生活習慣病全般の管理を行いたい」とお考えの方は、瀬戸みずの坂内科クリニックまでお気軽にご受診ください。患者様のお気持ちに寄り添い、健やかな生活を守るためのサポートをいたします。

瀬戸みずの坂内科クリニック院長

高木 克昌 (たかぎ かつまさ)

主な保有資格

  • 医学博士
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本循環器学会循環器専門医
  • 日本不整脈心電学会不整脈専門医
  • 日本糖尿病協会糖尿病認定医
  • 日本抗加齢医学会専門医